疾患

有痛性外脛骨

有痛性外脛骨は、足の内側、舟状骨(しゅうじょうこつ)という骨の内側に存在する“余分な骨”=外脛骨に、運動や靴の圧迫、使いすぎによって痛みが生じる状態です。通常、外脛骨は全人口の10~15%に存在するとされ、無症状で気づかない人も多いですが、何らかのきっかけで炎症を起こすと痛みを伴います。

💡原因

  • 運動による過度な足部の負担(特にジャンプ・方向転換など)
  • 扁平足(土踏まずが落ちている)
  • 過剰な回内動作(内側に倒れる足の動き)
  • 靴の圧迫(特に硬い靴・タイトなスパイク)
  • 外脛骨と舟状骨の間にある軟骨や腱に炎症が起こる

🧠主な症状

  • 足の内側(土踏まずの上あたり)に痛み・腫れ
  • 押すと痛い(圧痛)
  • 歩行・ジャンプ・ランニングで痛みが出る
  • 運動後や靴を履いたときに悪化
  • 外見上、足の内側が出っ張っているように見えることがある

🩺診断

  • 視診・触診で痛みの位置や骨の出っ張りを確認
  • X線(レントゲン)で外脛骨の有無と形態を確認
  • 必要に応じてMRIや超音波で炎症や腱の状態を確認

💊治療法(保存療法が中心)

🔸保存療法

  • 安静・運動中止
  • 足底板
  • 靴の見直し
  • 消炎鎮痛剤
  • テーピングや足関節のサポーター
  • リハビリ

🔸難治例・再発を繰り返す場合

  • ギプス固定(2~3週間)で炎症を完全に落ち着かせる
  • 手術療法(ごく一部):外脛骨の摘出 or 腱の再建→ 成長終了後に限る(10代後半〜)

🧘‍♀️再発防止・予防のポイント

  • 扁平足・過回内のコントロール(必要に応じて専門医の指導)
  • アーチの維持(インソールの継続使用)
  • 適切なサイズと柔軟性のある靴
  • 後脛骨筋やふくらはぎのストレッチ・筋力強化

□スポーツ損傷シリーズ(一般社団法人日本スポーツ整形外科学会HPより)
 https://jsoa.or.jp/pamphlet/sports-injury/