疾患

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんヘルニア)は、腰椎の椎間板(クッションのような構造が飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。

🔍基本概要

腰椎の間にある椎間板が変性し、内部の髄核(ずいかく)が外に飛び出して神経根を圧迫
特に坐骨神経に影響を与えることが多く、足に放散する痛みやしびれ(坐骨神経痛)が主な症状
20~40代の男性に多いが、どの年代にも起こりうる

🧠主な症状

  • 腰痛
  • お尻から太もも、ふくらはぎ、足先までの痛み・しびれ(坐骨神経痛)
  • 足の力が入りにくい(筋力低下)
  • 長時間立っていられない・歩きにくい
  • 咳やくしゃみで痛みが強くなる
  • 重症例では排尿・排便障害(馬尾症候群)

💡原因とリスク因子

  • 加齢による椎間板の劣化(脱水・変性)
  • 重い物を持つ動作や中腰姿勢の繰り返し
  • 長時間の座位(デスクワーク、運転)
  • スポーツや事故による外傷
  • 遺伝的要素や喫煙も関与

🩺診断

  • 神経症状の確認(筋力、感覚、腱反射)
  • 下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)
  • MRI(最も有効。ヘルニアの位置・大きさ・圧迫の程度を確認)
  • X線(骨の変形や椎間の狭さの確認)

💊治療法

🔸保存療法(約8〜9割がこれで改善)

  • 薬物療法
  • 理学療法(リハビリ)
  • 神経ブロック注射
  • 生活指導

🔸手術療法(保存療法で改善しない or 重度の神経障害)

  • ヘルニア摘出術(LOVE法、顕微鏡下手術、内視鏡手術など)
  • 除圧術+固定術(変性が強い場合や不安定性がある場合)

▶ 手術は排尿障害・高度の麻痺・強い痛みが長期間続く場合に検討されます。

🧘‍♀️自分でできる対策・予防

  • 体重管理
  • 長時間同じ姿勢を避け、こまめに動く
  • 正しい姿勢の習慣化(座る・立つ・持ち上げる動作)
  • 腰に負担をかけない動作の工夫
  • 体幹筋(腹筋・背筋)の強化(リハビリ・ヨガ・ピラティスなど)