疾患
腰・背中
腰椎症
「腰痛症(ようつうしょう)」は、腰に痛みがある状態を総称した診断名で、明確な原因がはっきりしない腰痛のことを指します。つまり、画像検査などで明らかな異常が見つからないけれど痛みがある腰痛を広く含んだ言葉です。
🔍腰痛症とは?
- 医学的には「非特異的腰痛」と呼ばれることもあります
- 日本人の約80%が一生に一度は経験すると言われるほど、非常に一般的な症状です
- ほとんどは数週間以内に自然に軽快します
📌腰痛の分類
| 分類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 特異的腰痛 | 原因が明確に分かる | 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、感染、腫瘍など |
| 非特異的腰痛(=腰痛症) | 原因が明確に特定できない | 筋・筋膜性腰痛、関節のねんざ、姿勢不良など |
💡主な原因
- 筋肉や筋膜の疲労・炎症(長時間の同じ姿勢、重労働)
- 腰椎周囲の靱帯のストレス
- 椎間関節の捻挫
- ストレス・不安・抑うつなど心因的要因
- 姿勢不良(反り腰、猫背)
- 運動不足による体幹筋力の低下
🧠主な症状
- 腰が重だるい・痛い
- 動作時に痛む(立ち上がり・前屈みなど)
- 同じ姿勢でいると悪化
- 朝起きたときに痛い(寝返りがつらい)
- 足のしびれなどがない(ある場合はヘルニアなどを疑う)
🩺診断
- 問診・身体診察
- X線・MRIなどで異常が見られないことが多い
- 圧痛や筋の張り、動作痛の確認が中心
💊治療
🔸急性期(痛みが強いとき)
- 安静は1~2日程度で十分
- 消炎鎮痛薬(NSAIDs)、湿布、筋弛緩剤
- 軽いストレッチや温熱療法
🔸回復期・慢性期
- 体幹筋のストレッチ・筋トレ
- 温熱療法(ホットパック・入浴)
- 正しい姿勢・動作指導
- 心因性の場合は心理的アプローチ(ストレス軽減)
🧘♀️予防・セルフケア
- 適度な運動(ウォーキングなど)
- 長時間同じ姿勢をとらない(1時間に1回は立って体を動かす)
- 腰に負担のかからない姿勢(座る・立つ・寝る)
- 体幹のインナーマッスル強化(ドローイン、プランクなど)
- 重い物は膝を曲げて持ち上げる