疾患

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんヘルニア)」は、首の椎間板の中にある髄核(ずいかく)が飛び出して、神経や脊髄を圧迫する病気です。特に20~50代の働き盛りの世代に多く、首の痛み・腕のしびれ・筋力低下などの症状が出ます。

🔍病態のしくみ

  • 椎間板:背骨(頚椎)の間にあるクッションのような軟骨構造
  • 髄核:椎間板の中心にあるゼリー状の物質
  • この髄核が外に飛び出し(脱出)て神経を圧迫する → ヘルニア

💡主な原因

  • 加齢(椎間板が劣化・変性)
  • 姿勢不良(猫背・スマホ首)
  • 重いものを持ち上げた際の負荷
  • デスクワークなどによる慢性的な負担

🧠症状

圧迫される場所によって症状が異なります。

🔸神経根圧迫の場合(頚椎症性神経根症と似ている)

  • 片側の肩・腕・指にかけての痛み・しびれ
  • 筋力低下(物を落としやすい)
  • 首の動きで痛みが悪化(特に後ろに反らせると)

🔸脊髄圧迫(頚髄症)を伴う場合

  • 両手足のしびれや脱力
  • 歩行障害・ふらつき
  • 箸が使いにくい・ボタンがかけにくい
  • 排尿・排便障害(進行すると)

🩺診断方法

  • 神経学的検査(感覚・筋力・反射など)
  • MRI(最も有効。ヘルニアの位置・大きさ・圧迫の程度を確認)
  • X線(骨の変形や椎間の狭さの確認)
  • CTや脊髄造影(必要に応じて)

💊治療法

🔸保存療法(多くはこれで改善します)

  • 薬物療法:鎮痛薬、神経障害性疼痛薬、ビタミンB12
  • 物理療法・リハビリ:温熱、電気、ストレッチ
  • 生活指導:姿勢の改善、デスクワーク環境の調整

🔸手術療法(保存療法で改善しない場合)

  • 前方除圧固定術(ACDF)
  • 椎間板摘出術
  • 人工椎間板置換術(可動性を残す)

🧘‍♀️日常生活の注意

  • スマホやPCは目線の高さで
  • 首を反らす動作を避ける
  • 枕の高さを調整(首のカーブを保つ)
  • 長時間の同じ姿勢を避け、定期的にストレッチ
  • 重いものを持たない