疾患
首・肩
頚椎症性神経根症
「頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)」は、首の神経が圧迫されて痛みやしびれが腕に出る病気です。加齢や姿勢の影響で起こることが多く、40~60代に多く見られます。
🔍病名の意味
- 頚椎症性:加齢や変性によって首の骨(頚椎)が変化した状態
- 神経根症:脊髄から枝分かれした神経根が圧迫されて起こる症状
💡原因
頚椎の変形や椎間板の膨らみなどによって、神経根が圧迫されることが原因です。
- 椎間板ヘルニア(首の椎間板が飛び出して神経を圧迫)
- 骨棘(こつきょく:骨のトゲのような変形)
- 頚椎のすべりや狭窄(脊柱管が狭くなる)
🧠主な症状
- 首の痛み・こり
- 肩・腕・手の痛み、しびれ、脱力
- 腕がだるい・重い
- 特定の動き(上を向く、首を横に倒すなど)で症状が悪化
- 片側に出ることが多い(両側は少ない)
🩺診断方法
- 問診・身体所見
- X線検査
- MRI
- 神経伝導検査(必要に応じて)
💊治療法
🔸保存療法
- 安静(無理な運動を避ける)
- 薬物療法(痛み止め、筋弛緩薬、ビタミンB12など)
- 物理療法(首の牽引、温熱療法)
- リハビリ(首まわりの筋トレや姿勢改善)
- コルセットや頚椎カラーで首を保護
🔸手術療法
- 神経の圧迫を取り除く手術(椎間板摘出術、椎弓形成術など)
🧘♀️日常生活での注意点
- 長時間のスマホやPC作業を避ける
- 首を冷やさない
- 重い荷物を持たない
- 姿勢を正しく保つ(猫背はNG)
- 枕の高さや寝具を見直す